1:三角筋と肩関節のしくみ
肩幅ががちっと見せるための目立つ肩の丸い筋肉、それが三角筋です。
肩関節は球形で三次元に動き稼動域の広い関節
なので、このような形をして右のイラストのように「前部、中央部、後部」に別れているのでしょうか。
そしてその三次元稼動を活かして
肩甲骨と鎖骨から上腕をぶら下げてコントロールする
しくみになっているのが肩関節の特徴です。
なので三角筋が腕をスムーズにコントロールするためには体幹、つまり
僧帽筋などの肩甲骨周辺筋が肩甲骨を体幹に安定している状態
が必要です。肩甲骨のページでも解説してますが、肩甲骨を挙上した状態で腕を外転させると強制的に肩甲骨が下制されるのはそのためだと考えられます。
では三角筋の働きを細かく見ていきましょう。
2:三角筋の働き
すでに解説したように、三角筋は三次元稼動を効率的に行なうために、前・中・後部に別れています。それぞれ働きを解説。
前部
中央部
- 外転(15度くらいから60度くらいまで)・・・サイドレイズ
後部
- 伸展・・・ベントオーバーローイング、ワンハンドロー
- 水平伸展・・・リアサイドレイズ、ラットプルダウン
全体(前・中央部)
- 肩甲骨の上方外旋と挙上をともなう外転・・・ショルダープレス(バーベル)、ダンベルショルダープレス
3:ローテーターカフ
三角筋が腕を動かすメビリティー筋だとすれば、ローテーターカフは上腕骨を肩甲骨に引きつけて安定させるスタビリティー筋としての働きをします。
- 棘下筋・・・・外旋、水平伸展
- 肩甲下筋・・・内旋、水平伸展
→棘下筋・肩甲下筋の詳しい解説とレーニング方法 - 棘上筋・・・・外転(最初の15度ぐらいまではこの棘上筋が働く)
→棘上筋の詳しい解説とレーニング方法
→モビリティーマッスル・スタビリティーマッスルについてくわしく
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