1:筋肉痛とはなにか
筋肉痛には二種類あります。一つは運動直後または運動中の筋肉痛。
これはエネルギー代謝や乳酸のページでも解説してますが、運動によって心拍数が上がるにつれて、糖質エネルギーの利用率が上がり
筋肉や血液内の乳酸等の代謝物質が上昇し酸素不足になり
筋肉の収縮ができなくなってきます。この状態が筋肉痛となって現れるのです。
そしてもう一つの筋肉痛とは?
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2:翌日以降の筋肉痛と伸張性収縮とは
一方、もう一つの筋肉痛とは、トレーニングの翌日以降にでる筋肉痛ですが、これこそが筋線維が傷つくことによって起こるもので、伸張性収縮によって起こります。
伸張性収縮とは、例えば高い所から飛び降りる時うまく着地できるのは、大殿筋(大臀筋)やハムストリングス、大腿四頭筋が伸張性収縮をしているからです。伸張性収縮とはつまり
筋肉が、動きに対してブレーキをかけるために、伸ばされながらも収縮しようとする状態
のことです。坂道や階段を降りたりする時の前足の着地もこの伸張性収縮によるブレーキ作用です。腕立て伏せやスクワットで下ろす時にゆっくり行うのはこの伸張性収縮を効かすためなのです。ちなみに上げる時の筋肉の収縮は、短縮性収縮といいます。
ところでこの翌日以降の筋肉痛が出るのが「歳取るほど遅く出る」というのは本当なのでしょうか?次はそれについて考えてみましょう。
3:なぜ歳とると筋肉痛が遅れて出てくるのか
伸張性収縮によって引き起こされた筋肉痛は、傷ついた筋繊維が回復していく過程で起こるものだとも考えられています。そのため普段あまり運動していない人や高齢の場合は回復力が低下しているため、回復が遅れ、それにともなう筋肉痛も遅れて出てくると考えられます。
結び
どうだったかな?今回は(も?)少しわかりにくかったかもしれませんが、筋肉づくりには欠かせない知識なのでぜひ理解していただきたいと思います。
ではこれまで度々登場して来た「筋繊維」の正体をいよいよ暴いていこう!