1:「瞬間的判断能力」とは?究極のコーディネーション
「瞬間的判断能力」とは文字通り「瞬間的に的確な判断ができる能力」です。
実はコーディネーショントレーニングレベルアップ編のトレーニングや各種アジリティートレーニングでも「瞬間的判断能力」のトレーニングは少し入っています。例えば合図者の「右!」の合図に反応して右の手を出すのはまさに「瞬間的判断」です。ボールが手から離れたのを見て飛び出すのも瞬間的判断です。
この
瞬間的な判断の速さが動きの速さにもつながる
のですが、次のような場合はいくら速くても意味がありません。
- 速くても判断通りの的確な動きができていない
- 手脚がバラバラだったりバランスをくずした動き
判断に迷ったりプチパニックにおちいって手脚の協調性(=コーディネーション)が崩れて動きがバラバラ、グダグダになることはありがちですね。
しかも競技の実践では「手の合図」のような単純なものではありません。例えば神経系トレーニング基本理論ページで解説したサッカーの例で、
ドリブル = 走りながらの足でボールコントロールしながら手で相手選手からガード
に加えさらに味方・敵・ゴールの位置を把握
この
- 「味方・敵・ゴールの位置を把握」を
- ドリブルで敵をかわしながら的確に行う
なんて、まさに高いレベルでの瞬間的判断能力が要求される場面ですね。
どれだけ体幹トレーニングや筋トレで動的バランスをトレーニングしていてもこの
「的確&瞬間的な判断」能力が高くないとやはりロスが生まれクイックネスもスピードも落ちる
のです。
このような場面でコーディネーションが崩れないためのトレーニングをやってみよう!
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2:コーディネーション後だしジャンケン
まずはコーディネーショントレーニングレベルアップ編の最後の方でやった、合図者の合図に合わせて手を出すトレーニングを止まった状態でやってみよう。
ただし今回は、方向を示すだけの直接的で単純な合図ではなく「右がグー、左がパー」のような
一瞬迷うような複雑な合図
でやります。そしてレベルアップして「コーディネーション後だしジャンケン」をやってみよう。
脚に対して手で反応でもよいです。さらには手脚両方で反応、さらにさらに脚は勝って手は負ける、右の手は勝って左手は負ける、など難易度を上げるために色々工夫しよう。コーディネーションが崩れて手脚がバラバラグダグダグニャグニャになるぞ。
ポイントはもちろん
迷わず正確に瞬間判断→反応動作
タイムを計るのは難しいですが、グループでやれば誰が1番速く動いているか誰が遅いかなどわかります。
※反応時間を計測する方法としては、パートナーが持った棒を離して落下する前に掴み棒の下端から掴んだ位置までの距離を測るという方法がある。やったことある人も多いかな?距離が短いほど神経伝達速度が速い。
3:脳トレ?コーディネーション
ここまでやってきたコーディネーショントレーニング、各種アジリティートレーニングなどの合図反応(例えば上アニメの信号の所)で、手を「左」「右」など方向で合図を出し、その合図通りの方向へ動いていました。これを今度は指を使って
出した指が「偶数本なら左」「奇数本なら右」
というふうに、
見た瞬間では方向がわからないような合図
でやってみよう。さらには両手を使って「合計が偶数本なら左」「合計が奇数本なら右」など、難易度を上げる方法は無限大!指の本数の代わりに絵や色のカードを用意してもよい。ポイントは、トレーニングの度に合図の種類を変更すること。
また、動きながらの合図反応は動体視力の瞬間視のトレーニングにもなるので、文字や単語を素早く読み取って反応動作というハイレベルなトレーニングにもチャレンジしてみよう!
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たたいてかぶってジャンケンポン!ってやったことある?!これも立派なコーディネーショントレーニング。これをテーブルに乗せてバランスディスクに乗ってやるなどするともっとおもしろくなる。
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結び
たんなるコーディネーショントレーニングではなく、反応速度や瞬間的判断能力、さらには瞬間視=目の動体視力のトレーニングにまで神経系をまさに"協調していく"高度なトレーニングなってきましたね。どんなハイレベルなメニューであってもゲーム感覚で楽しんでやるのがレベルアップの近道だ!
最後に神経系トレーニングQ&Aもちょこっと見とこう!特に気になる「重りを持って練習するとスピードが速くなる」のはどうなのかがわかる?!