1:よく聞く話は足腰である。だが聞く。「足腰」ってなんダ。
はっきり言っておく。ワタシは足腰なんてものは知らない。ただし大腿四頭筋、ハムストリングス、大殿筋や中殿筋、脊柱起立筋、などはいくらかは知っている。そして高齢者にとってもっとも問題な筋肉は何か。それが問題。
2:大腿四頭筋だろ
そうダ。この太ももの前の筋肉=大腿四頭筋が確かに衰えやすい。膝関節の伸展、つまり脚の伸ばすのに働く筋肉であり(→膝関節)、歩く時、立上がる時などつまり下半身の主な運動にはだいたいかかわるのでこの筋肉が衰えると面倒な事になるりそうな感じは確かにする。だか問題はそこダ。
四頭筋、つまり膝伸展に頼ってばかりだと、例えば立上がる時などは上のように腰が曲がったまま立上がる事になり、ようするに腰によくなさそうである。重い荷物を持ち上げようものならなおさらである。その上膝がぐらぐらして前後運動して膝にもよくなさそうである。それでいいんですかっ。
3:ハムストリングス
太ももの裏の筋肉である。多くの人たちはこんな筋肉ほとんど意識した事はまずないだろう。そこが問題ダ。はっきり言っておく。衰えて一番困るのはこのハムストリングスであり実際
ほとんどの人のハムストリングスが衰えている。
そこで何を優先してきたえるべきかがわかってくる。
4:股関節
ハムストリングスの働きは膝関節の屈曲、つまり大腿四頭筋の逆に脚を曲げる事だが(→膝関節)それだけではない。むしろそのもう一つの働きの方が重要なのである。
右のアニメを見るがいい。なんだ、膝が曲がりっぱなしだから関係ないじゃないか、などと思ったあなたはもう駄目ダ。見出しに何と書かれているか読んでないのか。そう、股関節である。股関節がわからないあなたはもう知らない(→股関節)。このアニメのように、
ハムストリングスの重要な働きとはこの股関節の伸展
である(→股関節)。
さらに右のアニメを見るがいい。いうまでもなくスクワットである。ハムストリングスが衰えていると先ほどの大腿四頭筋に頼った立ち上がりのようになるのだがとこのスクワットと比べてどこがちがう?
結び
ハムストリングスが衰えるとどうなるか、もう分かったと思う。いや、わからん、あるいはスクワットじゃなくて屈伸運動じゃ、などと吠えてる方はもうおしまいダ。その屈伸運動こそが問題なのダとワタシは先ほどから言ってるのダ。
ではいわゆる屈伸運動と「スクワット」の違いとは何かを具体的に解説しよう。