1:体幹トレーニングとは?
「体幹トレーニング」「コア・体幹トレーニング」というと例の上左のようなトレーニングだったり、あるいはたんに上右のような"腹筋運動"みたいなトレーニングだと思われがちです。もちんそれもまちがいではないと思います。しかし藤田君が暗闇のグラウンドで行っていたトレーニングもまさにその体幹・コアのトレーニングに他なりません。
2:腹筋・背筋力と体幹
上左のようなテストをやってみましょう。たいていの人は、低く下ろしていくほど耐えきれずお腹が下がってきます。同じ事を上向き(仰向け)でもやってみよう。やはり腰の方から下がって体がくの字に折れてしまいます。ところが上右の藤田君はどうでしょう。こんだけ加速されて急ブレーキをかければ慣性力が強く働いてどうしてもお腹から落ちてしまうものですが、藤田君はびくともせずぴたりと静止し体幹が安定しています。
ようするに、一番上左のように肘をついて時間を決めて耐えるだけではたんに腹筋の持久力のテストをしているのにすぎないのです。動きの中で体幹が安定できなければ意味がありません。藤田君がやっていた立ち幅跳びはその動きの中での体幹の安定感を追求したトレーニングであり、鉄棒でのタイマーによる脚振り上げは、急激なブレーキがかかった瞬間にかかる慣性力に負けない腹筋の瞬発力と筋力(持久力ではない!)をトレーニングしていたのだと思います。