※表記されている価格は変更されている場合があります。
1:プロテインの成分量を見分け方
右の製品Aと製品Bを例に、成分内容を比較してみましょう。
製品Aはタンパク質量が多く脂質量が低いのに比べて、製品Bはタンパク質量が低く脂質量がAに比べ多め。
これは原料からタンパク質を抽出する際の濾過製法によって出る違いであり(ウェイトアップ系など意図的に炭水化物配合を増やしたものは除く→ホエイプロテインの製法について)です。
基本的にタンパク質量が少ないBのような製品は安価になり脂質など不純物が多くなります。プロテインの目的は
余分な脂質は摂らず効率よくタンパク質の摂取量を増やす
ことにあります。できるだけ余分な脂質を摂らずにタンパク質摂取量を上げるには価格は高くともA製品の方がよい、ということになります、がちょっと待った!
2:タンパク質1g当たりの価格とプロテイン選びのポイント
もう一度A、Bそれぞれの成分量をよくみてみよう。「タンパク質1g当たりの価格」というのがあります。これは文字通りタンパク質1グラム当たりに換算するといくらになるか、ということですが、A製品は8.3円に対し、B製品は6.6円です。ということは、
A製品は脂質量が多くなるもののタンパク質そのそものの価格は安くてBよりお得
ということになるのです。脂質が多いといってもタンパク質70%以上に対してわずか6.6%でしかないので、増量中ならB製品がやはりおすすめということになります。ただしビタミンやミネラル類の摂取量も考慮したい、ということならA製品を選ぶという選択肢もあります。
プロテイン選びのポイントをまとめると
- ★タンパク質1グラム当たりの価格
- ★脂質量を比較
- ★他の栄養成分の有無を比較
▼こちらも!
しかしプロテイン製品には、基本解説でも紹介したように必ずしも単純にタンパク質摂取だけを目的にしたものばかりではありません。
3:目的によって異なった成分のプロテインを使い分ける
先にも少し触れましたが、増量中なら脂質量はさほど気にする必要はありません。タンパク質をいかに安く多くとれるかどうかが問題なのです。
しかし例えば右のようなウエイトアッププロテインのようにタンパク質量が30%以下の極端に少ない製品もあります。
ウエイトアッププロテイン(ウエイトゲイン)やリカバリープロテインは主にトレーニング直後の栄養補給を想定しているので、タンパク質の3から4倍の糖質(炭水化物)も配合されているのが特徴ですが、ごらんのとおりタンパク質1g当たりの価格に換算するとベラボーに高くなるのです。
このC製品は22円、先に紹介したB製品の6.6円の3倍以上にもなります。これなら1グラム当たりの価格ができるだけ安いプロテインを買って自分でトレーニング直後用のプロテインシェイクを作る方が、タンパク質に関しては価格面では安上がりです。
▼こちらも!
★決して売れ筋とか人気ランキングで選ばないように。使う目的を吟味し自分にあった製品を選ぼう!
【PR】
大沼きんおすすめ筋トレ食事本!
食品成分表
香川芳子 著
文部科学省の「日本食品標準成分表」に基づき、各食品・食材ごとにタンパク質・脂質・カロリー・ビタミン・ミネラル、アミノ酸組成など成分量が明記されている他、食事や運動に関するデータや簡単な計算法なども掲載。50年以上の歴史を持つ由緒ある一冊です。ちなみに同図書によると、カエルの肉は100g中99kcal、タンパク質 22.3g、炭水化物0.3g、脂質0.4gというなかなかの高タンパク低カロリー食です。
Amazon | 紀伊國屋書店 | Yahoo!ショッピング | 楽天市場 | セブンネットショッピング
同等の内容をオールカラーでよりわかりやすくカップ麺や菓子類など既製の加工食品や料理メニューの栄養成分まで解説。
Amazon | 紀伊國屋書店 | Yahoo!ショッピング | 楽天市場
結び
とにかくプロテインに限らずどんな食品でも成分表示を見るという習慣をまず身につけよう。自分がどんなものを身体に入れているかを把握するのは筋トレするしないにかかわらず大事なことではないでしょうか。
では次はプロテインを使った自作のスペシャル栄養ドリンクの作り方を紹介しよう!では実際にプロテインを選んでみよう!
<<プロテインの効果的な飲み方にもどる | プロテインシェイクの作り方へGo!>>