1:力こぶは二つの筋肉!
腕を曲げて「どうだ!」と力こぶ自慢をした(つもり)経験は男子は特に多いんではないでしょうか。しかしこの力こぶ=上腕二頭筋はただ腕を曲げるだけのそんな単純な筋肉ではないのです。
筋トレ効果を上げるために力こぶの秘密を明らかに!! 力こぶの筋肉の事を「上腕筋」と言うのだと思っている人、いるでしょ。上の絵をみてください。実は力こぶには上腕二頭筋、そしてその下に上腕筋という二つの筋肉がかくされていてそれぞれ独自の動きと働きがあるのです。
2:上腕二頭筋の特徴
上腕二頭筋は、前腕から肩甲骨へかけてつながっている、肘関節、肩関節をまたぐ二関節筋(=複関節筋)です。肘側では前腕のとう骨(上右の絵)の内側に付着しているため、上腕二頭筋は肘を曲げるだけでなく手を回外(右)させる働きもします。
インクラインベンチ肩側ではインクラインベンチなどに横になり両腕を下にたらすと短頭がストレッチされます(→インクラインカール)。
3:上腕筋の特徴
一方二頭筋の下にある上腕筋は、上腕から肘関節をまたいで前腕の尺骨(左の絵の前腕の内側の骨)に付着している単関節筋で、手の回内・回外には関与せず、肘を曲げる動作のみ働く。これらの特徴を生かしたトレーニング方法が様々に工夫されているが、長頭と短頭をそれぞれ分けてトレーニングするのは実質的には難しい(→リバースカール)。
- ★上腕二頭筋は二関節筋で手の回外動作にも働く!
結び
上腕二頭筋と上腕筋のちがい、それぞれの特徴や働き、わかったかな?ただし上腕二頭筋のトレーニングをすれば上腕筋もきたえられるので上腕だけを特に鍛える必要はないでしょう。ではそれらをふまえて実際にやってみよう!