1:「糖分」と糖類、炭水化物と糖質の違いとは
「糖分」は、糖質を含む甘い物全般的に呼ぶ俗語のようなものです。
一方「炭水化物」は、
糖質+食物繊維
です。
ただし吸収されてエネルギーとなるのは糖質なので、エネルギー代謝を考える場面で炭水化物と言う時は「糖質=炭水化物」でもかまいません。
では「糖質」と「糖類」はどう違うのか?これを図表で表現するとこうなります。
これらのうち二糖類までを糖類、多糖類まで含めると糖質、となります。つまり
「糖質」と言う時は糖類すべてを含んでいます。
※清涼飲料水などによく含まれている事が多い「スクラロース」は、ショ糖をもとに数百倍の甘さに改良した人工甘味料であり単糖類ではない。
「糖類」にはいろいろな種類がある事が分かりました。では主な糖類について詳しく見ていきましょう。
2:単糖類
糖質の最小単位が単糖類です。地球上に存在する単糖類のうち最も多いのがブドウ糖で7割以上を占めるそうです。主に人間の身体や栄養、エネルギーに関わる主な単糖類は果糖とガラクトースです。
- ブドウ糖(グルコース)
- 果糖(フルクトース)
- ガラクトース
3:二糖類
単糖類が二つ結びついたものです。主な二糖類は
- ブドウ糖 + 果糖 = ショ糖(スクロース、砂糖の原料)
- ブドウ糖 + ガラクトース = 乳糖(ラクトース)
- ブドウ糖 + ブドウ糖 = 麦芽糖(マルトース)
4:多糖類
単糖類や二糖類が無数につながったもの。
主な多糖類はブドウ糖(グルコース)が連なったデンプン、デキストリン、などで、ブドウ糖の数が多い順に
- デンプン→
- デキストリン→
- マルトース(麦芽糖)→
- グルコース(ブドウ糖)
です。
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結び
ではさらに糖質について一歩踏み込んでみよう。様々な糖質の種類と性質、そして糖質の「使い分け」方法について学んでみよう。