ねんざ、打撲はすぐに患部を冷やす(アイシング)のが早く回復させる基本ですが、アイシングで最も適切な方法は次のどれでしょうか?
- 氷水につける
- 冷湿布をはる
- コールドスプレーをかける
- コールドスプレーをかけてから冷湿布をはり包帯等で安定させる
アイシングは患部の炎症をおさえるために行います。患部である筋肉や靭帯内部から周辺まで炎症が広がるのを抑えるため、局所的にではなく周辺全体を包むように冷やす必要があります。
- 冷湿布には冷却効果そのものがなく、むしろ血行を促進するの効果があり、怪我の急性期においては炎症を広げる可能性もあり逆効果。
- コールドスプレーは一時的な痛み止めの効果はあるが、コールドスプレーだけで同様のアイシング効果を得るには患部に長時間かけ続ける必要があり表面が凍傷を起こす危険がある。
よって1「氷水につける」が正解です。バケツなどに氷水をいれて患部をつける、あるいはビニール袋かアイスバッグに細かく砕いた氷を入れて患部に当てます。
▲アイスパック |
氷を用意するのが困難な場合は専用コールドパック(固くならない保冷剤みたいなもの)や、ドラッグストアでも売っているインスタントコールドパック(たたくと冷えるカイロのようなもの)を使用します。指などならコップに冷水を入れてつけるだけでもOK。
コールドスプレーは0度以下の冷気を化学的に噴射するので筋肉内部を冷やす事はほとんどできません。直接肌に当てると内部が冷える前に皮膚表面を凍傷にしてしまうので、使用する時はタオルなどの上から噴射しますが、そうするとますます内部を冷やす事が難しくなります。